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未来を予測する最善の方法は、未来を創造することだ

◆The best way to predict the future is to create it.

これはアラン・ケイの

「未来を予測する最善の方法は、未来を発明することだ。」 “The best way to predict the future is to invent it.”

から取った、弊社の昔の社是です。


 この言葉自体が好きだというよりも、最初に入った会社、日立製作所の和・誠・開拓者精神の内、開拓者精神から来ているものです。


 色々な諸説あるのですが、この開拓者精神をアントレプレナシップ(起業家精神)と捉えイントレプレナーを育成しようという動きがあった時代もありました。


 しかし、今思うとこの開拓者精神とは、起業家精神とはまた違うのではないかと思いました。そもそも日立製作所は日立鉱山の社内ベンチャーから始まった会社です。そこで5馬力モーターを作り出しました。少ない労力で生産性を高めるには電気式のモーターが必要だったと思います。


 ここに大きな理解のための鍵が存在すると思います。


 つまり、この5馬力モーターは確実に日立鉱山では需要は見えていたが、他で使うことを考えていたかというと、考えてはいたが優先順位は殆ど会社のためだったのではないかと思われます。


 何を言いたいのかというと、需要予測やマーケティングは先に来ないと言うことです。市場が存在するからそこに新商品を投入するというのは成熟市場、レッドーオーシャンで戦うための方便ではないかと思うのです。つまり、大企業同士の戦いのための戦略方程式といったところでしょうか。


 しかし、この5馬力モーターは違います。その時には誰のためでもなく間違いなく自分のために作っています。もちろん、時代背景として外国製品や外国人技術者を使わないと達成できないモートル技術だったからこそ、当時の技術者は頑張って作り上げたと思います。


 この5馬力モーターは所謂ホットモックに相当しますが、ここでの成功が次の200馬力モーターを生み出します。東京帝国大学工学卒であり、日立鉱山=久原鉱山の課長であった小平浪平は、この時久原鉱山内のエネルギーを確保するため火力や水力発電所を設置します。


 この時の蒸気タービンが現在の日立製作所の根幹となっていたります。もちろん、この時までに小平は鉱山で発電所建設や電力会社を渡り歩いており、まさにプロとして仕事をしていたということになります。


 さて、ここで重要なのが、需要の予測です。一般的に需要予測とは完成された既存マーケットの内どういう層に、どれぐらいの物がどれだけ売れるのかを予測する物で、生産量をコントロールする必要が有るというものなのですが、ブルーオーシャンでそれをやる必要性はあるのかというと、全く違うと思います。


 必要かどうかの二択になるのですが、きっと目の前に存在しないものが欲しいかどうかなんて、普通の人にはきっとわからないと思うんです。メッセージングアプリが無い時代に需要調査しても想像がつかないから欲しいとか言わないと思うのです。