ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」13

ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」13

ピクサー無料講座「ストーリーテリングの技法」日本語訳その13

カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」の日本語訳を公開いたします。

今回は、レッスン2「キャラクター」より、7つ目の動画「ストーリーテラーへのアドヴァイス2」の翻訳です。

これまでの翻訳はこちらです。

レッスン1

レッスン2

※本記事のキャプチャーはすべて、カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」レッスン2の7つ目の動画「ストーリーテラーへのアドヴァイス2」からのものです。また、カーン・アカデミーが掲載している米Pixar社の動画教育コンテンツに許可を得て翻訳し掲載しておりますが、Pixar社が本動画に正式な日本語訳を付与した場合にはそちらが正しいため、本コンテンツの掲載を取りやめる可能性があることをご理解ください。

動画7:ストーリーテラーへのアドヴァイス2

 

【新しいストーリーを作る時、どこで始めますか?】

(マディソン)映画を作り始める前、学生時代の私は、自分の語りたいストーリーを探しているとき、「もし休暇を取れるとしたら、どこに行きたい?」と自分に問いかけました。「中世のお城に行ってみたいな。」「ストーリーを語るには格好の場所だろうね。」このように、テーマや葛藤から必ず始める必要はないのです。いきなり舞台設定に飛んで、それから、キャラクターやそのウォンツを考え始めてもよいのです。

もし、お城があまりに退屈だったら、ドラゴンを雇って、襲ってもらわなければなりません。だから、ドラゴンをスカウトしましょう。そこから始めればよいのです。だから、迷っているときは、自分の心をバカンスに出しましょう。ストーリーテリング、特にアニメーションのなかでは、心のおもむくままにどこへでも行けます。

(スマイス)時には、自分の見たいものを考えるだけでも楽しいものです。あなた自身が個人的に「こんな映画が観てみたい、作ってみたい」と思うようなものは何ですか? たとえそれが完璧なものでなくても、自分の中にあるものを、世界に向けて出すだけでも、すばらしいことです。

アイデアやインスピレーションを得るためや、構造や問題の解決の仕方を知るために、ほかの映画を観るのもいいでしょう。でも、つねに自分の感性に忠実であろうとしましょう。自分にとって重要なものから離れないようにしてください。

【新たなストーリーテラーにアドヴァイスはありますか?】

(マディソン)私は、カリフォルニア芸術大学(カルアーツ)に通っていました。それは、ウォルト・ディズニーによって、特にアニメーターのために設立された大学で、私はキャラクター・アニメーションを学びました。カルアーツで教わることのできる教授は、すばらしい人々ですし、その分野の専門家です。でも、あなたが本当に教わる相手は、あなたの周りにいる学生です。彼らは、あなたが毎日一緒に過ごし、冗談を言う相手ですし、あなた自身が面白くない場合にそれを教えてくれる相手です。また、ストーリーを投げかけて気づきを得ることができる相手です。

このストーリーはもう少し面白くすることができますね。いまでも、互いにシーンの売り込みをするとき、ときどき、自分たちは世界の何十万ものの人々に向けて見せようとしていることを忘れてしまいます。そしてただ、監督や仲間たちを笑わせようとするだけです。というのも、結局私たちは、互いにストーリーを語り合っている人々にほかならないのですから。

(デル・カーメン)他の人にストーリーを伝えているとき、さまざまなものがたくさん出てきます。私から頼まなくても、私が語っている最中でも出てきます。ストーリーが、生き生きとしてきます。キャラクターが、生き生きとしてきます。それから、ストーリーを聞かせた相手は、それについて考えたことを言うでしょう。注釈を入れると、彼らは自由にコメントを言うでしょう。でも実際、彼らは、あなたのストーリーとキャラクターをより良くするために、助けてくれているのです。

だからこそ私は、ストーリーを作っていて、もっと良くしたいと思っているすべての人に、そのストーリーを何度でも語り続けるよう勧めているのです。あなたは、ストーリーやキャラクターが短期間でどれほど良くなるかに驚くでしょう。部屋に一人で座って、「これは良いのだろうか、ダメなのだろうか」などと考えている必要はありません。他の誰かがそれを判断してくれます。

(コービン)ほかに、この業界で働くにつれて学んでいる重要なことは、本当に素晴らしいアーティストばかりだということです。そのなかで目立つ方法を見つけようと、つねに努力しています。そのために私が一番良いと思う方法は、周りの人が自分に何を求めているのか気にするのをやめて、できるかぎり自分自身を表現するのに専念することです。インターンをしたときに得たレスポンスや、ポートフォリオに対してもらったレスポンスはどれも、自分を笑わせてくれたものや、兄弟が大笑いさせてくれたことに立ち返って考え、それを自分のボードに表現しなさい、ということでした。

人々は、「どうやってそれを思いついたの?」と聞くでしょう。でも、私からすれば、思いついたことではなくて、自分のことや、自分に起こったことです。それに対して、人々は反応してくれて、もっと見たがってくれて、面白いとか、新鮮で新しいと思ってくれたのです。だから、私にできる一番のアドヴァイスは、人生の中で自分に影響を与えているものを明らかにして、それを自分の作品で表現しようとしてください、ということです。

(スマイス)覚えておくべき大事なことは、もしピクサーのような場所で働こうとしているなら、自分らしくあれ、ということです。ありふれた表現に聞こえると思いますが、本当に重要なことです。

(デル・カーメン)もちろん、たくさんの失敗を重ねます。間違えることは何度もあります。うまくいっていると思う時も、そうでないと思う時も、たくさんあります。ストーリーテラーとしてあなたに起こりうるもっとも重要なこととは、物事が上手くいっていないときです。または、物事がほんのすこししか上手くいっていないときです。もっと良くしたいといつでも思っているなら、そのための唯一の方法とは、挑戦し続けることです。


ficta onlineは、ストーリーロジックをテクノロジー化した、世界でも類を見ない最新のサーヴィスです。

これを機に、あなたの「やりたい」を「できた!」に変えましょう!

215 PV
CATEGORY :
TAG :

最近の投稿

More